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『9条どうでしょう』を読んでみた

2013.11.08 Friday | by あみさん
6日に内田樹小田島隆平川克美町山智浩共著『9条どうでしょう』を読みました。

タイトルは若干ふざけていますが、中身はそれなりに真面目。
改憲ムードが高まった2006年に出版され、再び改憲ムードが高まってきた2012年に文庫化された本です。


一番なるほどと思ったのは、引用する小田嶋隆のこの文章です。

どういうことかというと、憲法というのは、理想を表明する装置であって、刑法や民法といった実定法とは意味や性質が根本的に違っているということだ。(155ページ)

これは町山智浩が言っていますが、アメリカの憲法では法の下の平等を謳っているにも関わらず、奴隷制が存在していました。
しかし、一番の目的ではないにせよ、この憲法の理想を実現する努力をした結果、現実が追いついて来たという歴史があります。
他の著者も異口同音にこのことを言っています。

そう考えると、改憲論者が言う「憲法は現実に即していないから変えるべきだ」というのはずれています。
「理想とするところが変わったから憲法を変えるべきだ」なら分かります。
でも、そうじゃないですよね?
現実に即していないのであれば、憲法を変えるのではなく、法律を作って少しでも理想に近づくようにするのが筋です。

これについては町山智浩がこんな風に言ってます。

改憲派の言うように現実に合わせて随時改憲していったらどうなるか? 現実に軍隊があるから九条を変えるのなら、現実に差別があるから第一四条の「国民の平等」を撤廃し、現実に貧乏人がいるから第二五条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を撤廃するという理屈も成り立ってしまう。(100ページ)

分かりやすいですよね。

日本は原爆を実戦で使用された唯一の国です。
その日本が平和憲法という理想を掲げてその実現のため努力していく。
これが進むべき道なんじゃないかと思います。


もうひとつ、この60年間平和だったという実績が改憲する必要性を感じさせないというのもごもっとも。
平和憲法のおかげで経済的な発展をしてきただけでなく、現行の憲法でも国は守れている証拠です。
仮によその国が攻めて来たとして、アメリカだけでなく国際社会が助けてくれるだろうし、自分や親族が危険に晒されたら、自衛隊という自衛組織があるんだからみんなで入隊して戦えばいいです。
そんな段階に来てから初めて軍隊を持つかどうかを議論するべきものじゃないかと思います。

「それじゃ遅いんじゃないか」というのは確かにその通り。
こんな事態になったら、先に軍隊を持って、その後から改憲という手順にならざるを得ないでしょう。
これこそが「理想とするところが変わった」瞬間です。
平和憲法に限らないものであれば、最高裁で違憲判決が出て、でもその違反事項が理性的に考えて妥当であると判断されたときに初めて改憲が議論されるべきものだと思います。
少なくとも現在はそんなにせっぱつまった事項は見当たらないんじゃないでしょうか?


とりあえず、平和憲法放棄に賛成の人は是非その暁にはまっさきに軍隊に入って、最前線で頑張って欲しいですね。
賛成だけしておいて「お前ら行って来い」なんて虫が良すぎます。
少なくとも戦前の皇族のようにご子息は軍隊に入れて国民のために戦わせてください。

★★★

 
評価:
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『ミザリー』を読んでみた

2013.08.11 Sunday | by あみさん
スティーブン・キング『ミザリー』を読みました。

交通事故を起こした人気小説家ポール・シェルダンが目を覚ましてみると、元看護婦かつ一番のファン、アニー・ウィルクスに監禁されていて…


どんな話なのかは何となく知っていましたが、アニーは本当に怖いですね。
キレどころが分からないし、キレたらやることがヒドイし。
足首切断とか拇指切断とかももちろんですが、掃除し終わった後のバケツの水で薬を飲まされたり、雑巾で猿ぐつわされたりも身の毛がよだちます。

一方、強制されて書いたとは言え、『ミザリーの帰還』は確かに面白そうです。
特に書き直された冒頭部分は緊迫感がありました。
あんな状況でも一度書き始めるとのめり込んで行くところがある意味職業病なんでしょうね。
そして、アニーの恐怖から解放されるのもまた小説を書き始めることなのがいいですね。


で、この作品ってホラーではなくてサイコスリラーですよね。
特に超常現象が起こる訳でもないですし。
だからと言って、スティーブン・キングスティーブン・キングでなくなるわけでもないですが。

あと、スティーブン・キングは小説家を主人公にした作品が多いですよね。
ずいぶん昔に読んだ『ダーク・ハーフ』『IT』なんかもそうでした。
解説を読む限り、自分の体験が反映されているようで。


最後に、この『ミザリー』『キャリー』と間違えて借りました。
本当に久しぶりに読む小説だったので、小説の読み方を完全に忘れてますね。
表面的な話は追えるんですが、その裏にあるものまで考えが及ばないです。
これはリハビリしないと…

★★☆


評価:
スティーヴン キング
文藝春秋
¥ 1,000
(2008-08-05)


『「新型うつ」な人々』を読んでみた

2013.05.25 Saturday | by あみさん
先週、見波利幸『「新型うつ」な人々』を読みました。


まず、新型うつをうつ病、適応障害、パーソナリティ障害の3つの領域にまたがるものと定義付けているところになるほど、と思いました。
うつ病というくくりの中だけで話をすると、例えば仕事はできないが遊ぶことはできるという従来のうつ病では考えられない症状がうまく扱えない、という新型うつの(たぶん)最大の問題をクリアできます。
さらに、認知療法などを用いて問題を自覚させ、その問題を取り除いた環境を作っていく、といった具体的な対策方法も考えられます。
これが一番の収穫でした。

著者のカウンセラーとしての経験を元にした事例が数多くあり、イメージがしやすく説得力があるのも良いです。
新型うつで悩んでいる現場にもきっと当てはまるような事例が見つかるのではないかと思います。


強いて足りない点を挙げるとすれば、育成段階における予防策でしょうか。
ストレス耐性を付けたり、怒られることに慣れさせるにはどう育てたらよいか。
これができれば、新型うつの数を将来的に減らしていけると思います。


叱ったり仕事を振ったりするときは、きちんと目的や方法を説明する。
逆に叱られたり仕事を振られたときはどうすればよくなるのか、こなせるのかを具体的に考えて行動する。
要はコミュニケーションをしっかり取るということを意識していけば、新型うつは予防もできるし発症しても直すことができると思いました。

★★★




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